保証期間とは
JOIFA
会員が製造販売する製品において、保証書などで示す保証期間とは、無償での修理期間を意味し、以下で示す『例』のように製品の部位別に、1年、2年、3年としている。
ただし、この保証期間は、JOIFA
が示すミニマム年限であるが、これ以外に各社が独自に設定することを妨げない。
例
オフィス家具製品の安全性と保証期間
当社は一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)の「オフィス家具-製品安全基準のガイドライン」に基づいた安全な製品を提供しております。この製品の保証期間は、特別な定めある場合以外、通常の状態で使用された場合3つの種別ごとに(お客様ご購入の日から)1年・2年・3年としております。今後とも当社はより一層製品の品質・安全に留意してまいります。当社製品をこれからもご愛用下さい。
不具合箇所・現象の例 | 保証期間 | |
---|---|---|
外観 | 塗装及び樹脂部品の変・褪色 | 1年 |
表面仕上 | レザー・クロスの摩耗 | |
機構部 | 引出し・スライド機構 扉の開閉 | 2年 |
可動部 | 錠前 昇降機構等の故障 | |
構造体 | 強度・構造体に係る破損 | 3年 |
○○○株式会社 JOIFA □□□※
※印はJOIFA会員番号
注)上記の保証期間は、一般のオフィスにおいて、通常の執務状態(1日8時間程度)で使用した場合を想定して定めたもので、24時間、年中無休での業務や、これに準ずる過酷な使われ方をする所(消防・警察・鉄道・各業種の監視室・警備室・新聞社・TV 局・学生寮・病院等)での保証期間ではない。
保証書の発行と保管
- 保証書の発行時に、保証の内容や保証期間については、販売店や営業担当者からお客様へ説明することを徹底すると共に、保証書を大切に保管いただき、ご購入の日付が分かる領収書なども合わせて保管いただくことをお客様にお願いする。
- 尚、保証書を紛失したり、保証内容が不備な場合は、保証が出来ない場合があることもお伝えする。
補修用性能部品などの供給期間
- アフターサービスとして、販売中止後もー定期間の補修用性能部品や消耗品の供給期間を設けており、この期間は製造中止後5年以上とする。
- 又、安全上重要な部品についての供給は、製造物責任法の 10 年間の「責任期間」を充分考慮して期間を定め、供給体制を維持することが必要となる。
- ただし、単一部材のみで構成されるブラスチック成型製品などについては、この供給期間からは除外される。
- 又、金型など生産設備の維持が困難で、補修用部品を適正な価格や納期で、供給することが不可能な場合は、その旨をお客様に適切に情報提供し、ご理解いただくこととする。
保証期間の根拠
- 「保証期間」を設定する根拠としては、製造物責任法上での「責任期間」である10年間について、製造物の欠陥を定義するにあたり「当該製造物の特性」を考慮し、その中に「製造物の通常使用期間、耐用期間」の要素が含まれている。その期間について、唯一あるのが、法人税法の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」であり、その耐用年数の考え方は「耐用年数通達逐条解説」(税務研究出版局)によると、通常の維持補修を行うとした場合の通常の効用維持年数(通常の維持補修下の物理的使用可能期間)を想定するとある。
- すなわち、一般的なオフィス家具の「保証期間」についても、必要に応じて保守点検や修理を行い、所定の耐用期間について製品の性能品質を維持することが前提となる。
- 又、保守点検を行わないと安全性を損なう製品を販売した場合には、お客様と保守契約を締結するように努めることとなる。
JOIFA「オフィス家具-製品安全基準のガイドライン」より抜粋
初版1995年4月20日発行
改訂第1版2017年3月30日発行
改訂第2版2018年4月1日発行